医系小論文(11)- 「健康」

「健康」とは普通に考えれば、病気のないことである。しかし、疾病構造の変化により、感染症から、生活習慣病にその中心がシフトし、慢性的な病気を抱える人、とくに高齢者などの「健康」は、そんなに簡単に定義出来なくなった。
  1946 年、WHOは「健康とは、単に疾患がない、あるいは虚弱でないというだけでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態のことである」と定義した。こ れは、たんに病気が欠如した状態ではなく、積極的に「良好な状態」として定義したところに意義がある。身体だけではなく、精神や、社会にも目を向けている ところにも注目したい。
 しかし、「良好」というのはわかりにくく、さらに多様な「健康」をとらえるために、「自己実現」「セルフコントロールの レベルアップ」「環境との調和」といった観点で健康をとらえるようになった。1986年のWHOが開催した国際会議で採択されたオタワ憲章も、同様の重要 性を述べているのだ。
 つまり、様々な状況にある人々が、それぞれの「健康」をコントロールし、その自己実現を達成出来るようにならねばならない。そのためには自然や社会という環境を改善していく必要があるというわけだ。そうした総合的な判断として、「健康」をとらえていくべきだろう。

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帰国生入試 2009 (1)

帰国生の講座が始まった。彼らは6月に日本に帰国し、9月には入試がスタートする。したがって、受験の日程が早い人は、2ヶ月ちょっとしか勉強する時間がない。そのこともあって、小論文も、短期間に大量の答案を作成することになる。僕が教えているところでは、週に2回次々と問題を解き、講義を受ける。黙々と問題を解いていかせるのも悪くないとは思うが、今日は何をやるのかを意識させることが出来れば、さらに良いと考えている。たとえば、第1講目「テーマを絞る」、第2講目「設問に対応する」、第3講目「出題の狙いを読み取る」など。それだけで、何かがどうなるというわけではないが、少しでも小論文のイメージを掴むことが出来ればと思っている。

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AO・推薦入試 2009 (1)ー スタート

今年度も、AO・推薦入試の準備を始める生徒が増えて来た。入試の性質や時期から、予備校では、通年の講座は設置されない。単発の特別講座のようなものがいくつかおかれる。私の教えているところでは、今年から講師による個別指導も始まった。個別指導は、生徒側にとっても予備校側にとっても、手間と時間とコストがかかるが、やはり最も効果的な方法なのかもしれない。集団講義で基本的なことを学び、個人指導で個別にみてもらうというのがおすすめだろう。

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再始動

いろいろ理由が重なり、ひと月以上更新しないままでいた。また、気持ちも新たに再開しようと思っている。

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医系小論文(10)- 「医療者の態度」

健康概念が拡大するということは、人それぞれの医療との関わりが多様化するということである。矛盾したもの言いではあるが、たとえば、一つ二つ病気を持ちながらも、健康に生きていかなければならないのである。とくに高齢者が増加している現代においては、そうした傾向が顕著となっている。医療者の役割も、手術や投薬といった治療行為だけでなく、予防的な対策や患者の日常生活に目を向けなければならない。もちろん患者への対応も、病気を診るだけでなく、その人となりを把握する必要があるといえよう。

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講義について②

要約の仕方について、授業を行った。ただ、方法と言っても完全なマニュアルではない。というよりも例外の方が多いくらいだ。それでも一応要約をする時のポイントは知っておくべきかと考えている。

(1)全体的に何が書かれているのかを読み取る。
(2)どこに何が書かれているかを読み取る(できればメモをする)。
(3)具体例の部分を省く
(4)より適切な箇所(上手くまとまっているような)をチェックする。
(5)文意が通るようにつなげる(自分の見解、推測はいれない)。

以上のような感じであるが、あくまで原則としての方法である。たとえば、(3)は省けない場合がある。具体例ばかりで、うまくまとめられていないような文章は、自分なりに言葉を補足したり、解釈しなければならない。(5)にしても、うまくつながらないことや、自分なりに構成し直さなければならない場合もある。あくまで、マニュアルは原則的なものでしかなく、それを応用していく必要があるのだということは、小論文ではとくに重要視したいものである。

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医系小論文(9)

新型インフルエンザについて、書いておきたい。鳥インフルエンザや豚インフルエンザなど、動物に感染するインフルエンザウイルスは、変異によって、「動物→ヒト」、「ヒト→ヒト」へ感染するようになる。「ヒト→ヒト」へ伝染するようになると、新型インフルエンザ呼ばれる。今回の新型インフルエンザは豚由来のもので、メキシコで感染者が発生し、複数の国に飛び火し、死亡者も生じている。これがほぼ全世界的に流行(パンデミック)すれば、多くの人命が犠牲となるであろうといわれている。現在、複数の国で感染者が発生し、死亡者が生じているため、WHOは「フェーズ5」を宣言し、警戒している。ウイルスはH1N1型といわれているが、強毒のものではないため、とくに先進国ではそれほど大きな被害はでないのだろう。しかし、約90年前、多くの命が奪われたスペイン風邪では、流行している間に変異し、強毒化していったといわれている。今回もその可能性は否定できない。また、インドネシアなど東南アジアで、感染が拡大すれば、強毒性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスと混ざり合い、それが「ヒト→ヒト」感染するようになると、恐ろしい被害が予想される。
強毒性のインフルエンザは、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児ではなく、健康で抵抗力のある成人の方が犠牲になる可能性があるのだ。インフルエンザウイルスに感染すると、免疫系の防御反応としてサイトカインが産生される。サイトカインの過剰産生(サイトカインストーム)は、気道閉塞や多機能不全を、一気に引き起こす。スペインかぜでも、若い人の方が死亡率が高かったという記録があるが、サイトカインストームがその原因ではないかと考えられている。

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講義について①

小論文入門のところで、「理解①」「理解②」ということを書いたが、講義でもこの作業をしてもらおうと思っている。具体的には、「理解①」として、全体要約や部分説明を行なう。「理解②」としては、課題文の論理を、別の例、もしくは自分の体験で説明する。これを繰り返すことで、課題文を自分なりにとらえ、筆者と考察を共有出来るようになってもらいたいと考えている。なかなかとらえどころのない小論文の学習ではあるが、この作業は一応成果の見えやすいものであるため、一般教科の学習と近い感覚で学んでいけるのではないかと思う。

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講義スタート

今年度のレギュラー授業が始まった。小論文の場合第一回目はガイダンスになることが多い。したがって、小論文とはなにかということを語ることになる。このブログで「新小論文入門」という題名でいくつか記事を書いて来たが、そういうことを中心に講義していくわけだ。もちろん、「小論文とは」という話をいくら聞いたところで、小論文が書けるようになるはずもない。どうやって考えていくか、書いていくか、具体的にはわからないだろう。ただ、今はわからずとも、これから徐々にわかっていけば良いのだ。小論文を学ぶのは、実感や達成感の薄い作業である。じっくり腰をすえて、学んでいってもらいたい。

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新小論文入門(5)

理解②をすすめるということは、筆者の問い(テーマ)を自分なりに問うことに他ならない。それは筆者と自分の間で、問い(テーマ)を共有することだと言えよう。小論文では、明確で一貫したテーマを設定し、論じていくことが重要であるといわれるが、それは書き手が好き勝手にテーマを決めるのではなく、課題文に対応したテーマを設定する必要があるわけだ。前回までの記事と合わせていうならば、筆者の論理を、自分の具体的な体験を重ね合わせることで、筆者とテーマを共有していくことが重用なのである。

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